003

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柔らなベッドに体が沈む。 何人もの人が寝られそうなサイズ。 横たえられていた気だるい体を、何とか上半身だけ起こした。 視界に彼がいない。 部屋を見回すと、そこは広いリビングだった。 ダイニングキッチン、ソファーとテーブル、大きな液晶テレビ。 そして、今私が乗っているベッド。 ワンルームかと思ったが、ガチャリという音と共に、彼がドアを開いて別室から現れた。
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