一種類

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手と呼ばれるモノで草を掴んで 足と呼ばれるモノで土を踏む 目と呼ばれるモノで空を見て 鼻と呼ばれるモノで呼吸 耳と呼ばれるモノで解り 頭と呼ばれるモノで感じて 口と呼ばれるモノで伝える 地球上でたった一種類 おびただしい数の内の たった一種類 夢見ることが出来る たった一種類 僕らが出会えたのって 奇跡に近いと思わない? だってその一種類は これまたおびただしい数 頭と呼ばれるモノで感じて 口と呼ばれるモノで伝えられるのはたった一種類 でも僕らは未々足りない 音を聞いても頭で感じても口で伝えても手を握っても歩き出しても走り出しても幾ら呼吸を繰り返したって未々たった一種類 幾ら地球上で最強だとしてもこの今踏みしめている青い球体には逆らえないよ だから僕らの軌跡を残して 例え全てが 結局は一種類だったとしても 青く美しい球体は一種類 目で見ても鼻で呼吸しても耳で聞いても 青い球体と君が居なくちゃ意味がない だから今の内に 僕らが居た証の軌跡を残して END
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