白紙の本

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「かあぁ~くんッ🎵」 ドンッ!! 「どわっ?!」  無防備な背中に勢いよくタックルを受ける僕…。 手での受け身も虚しく、思い切り前のめりに倒れこむ。  「クスクスッ🎵ダメだぞか~くん、ちゃぁーんと避けなきゃ!」  「無茶言わないでよ…。」 わざわざ後ろを振り返る必要もない相手だとわかっているので、のそっと起き上がりながら、手でパンパンと制服をはたく僕。 「男は強くなきゃ🎵いざとなったときどうするんだ?か~くん」  両腕を僕の首に絡ませ、後ろから抱きつく女の子。サラサラな黒髪が僕の頬をくすぐる。 「だから、か~くんって呼ばないでって言ってるじゃん…、恥ずかしいなぁ。」   
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