白紙の本

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「環は今日は部活?」 ようやく振り返り言葉をかける。 「うん🎵だから、今日はか~たん御飯よろしくね!」 後ろに手を軽く組み、ぺこりとお辞儀をする環。 「…うん、じゃあね。」 そういい、図書室へ向かう。 タンタンと階段を上がり三階の突き当たりにある図書室のドアを開ける。  ガラガラッ いつのまにか、雨はあがり、キレイな茜色の夕日が差し込んでいる古びた図書室。換気をしてないせいか、軽く埃っぽい。  「さてと…」 窓を開け、換気をし、隅にある掃除道具が入ってるロッカーを開ける。 年季が入ってるせいで、なかなか開かない。 バンッ  ようやく開く。 ホウキを取り出し、臭い雑巾を取り、慣れた手つきで床を掃く。
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