第1話『オレが噂の何でも屋』

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    硝煙と血のにおいがたちこめる広場。特殊部隊員達は暗い表情で銃を下ろした。   局長はまた拍手を送る。 「素晴らしい腕前…」 しかし、局長が賞賛の言葉を最後まで言い切る事は出来なかった。 局長は頭に風穴を空けて地面に崩れ落ちたからだ。 「きょ、局長!?」 慌てて駆け寄る側近達。 「誰だ!?」 素早く警戒に移る特殊部隊。 だが、誰も犯人を特定する事は出来なかった。     ホテル   鈴木は床に落ちた薬きょうを拾い上げ、まだ銃口から煙を棚引かせているライフルを分解し始める。 彼の放った弾丸は寸分の狂いもなくあの局長の頭を貫いていた。     「あの局長の悪行の数々はオレも前々から気になってたしな」 鈴木は片付けをしながら一人、そう言った。 もらった資料によると、あの局長は反乱軍鎮圧の名目で反乱軍とは関係ない村を襲撃、村民を大量虐殺したりと悪行の数々をしていたらしい。 鈴木はそれが許せず、この仕事を受けたのだった。  
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