先生の家

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  みんなの自己紹介や、時間割の発表、その他いろいろな決め事なども終わり1日目の学校は午前中で終了した。   浩太郎の最初の叫びは相当な印象を与えたらしく、クラスメイトの質問攻めにあっていた。   「なあなあ、何でさっき叫んだんだ?」 「先生と知り合いなの?」 「ねえねえ、浩太郎君って呼んでもいい?」   男女関係なくクラスの半分近くは浩太郎の席に集まっていた。   しかし、浩太郎としてはこんな質問に答えるよりも1秒でも早く修哉に会っていろいろ話をしたかった。   「昔ね、俺の家庭教師だったんだよ。んで、俺のことはなんて呼んでもかまわないから。そんなことより、俺急いでるんでまた明日な。」   そう言うと浩太郎はかばんを持って教室を飛び出した。   そんな浩太郎の姿を見て   「あいつ、目が輝いてたよな…。」 「なんかこれって、すごくおいしい展開じゃない?」   と呟く生徒達がいたとかいなかったとか。
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