2004年

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そして3月 優が浮気し出してから2ヵ月目。 なんだかんだ楽しかったけど、もうゲームには飽きてきていた。 それにあたしも何も知らない振りをする演技をしているのは、だんだん疲れてきた というか、はっきりしない優のこと自体が面倒くさくなってきていた (好きなら早くそっちの女にいけばいいのに…もういいや、あなたから言えないのならあたしから自由にしてあげる…両方なんて無理なんだよ?) その夜、電話で話した 「てかうちら倦怠期だね」 『そうかなぁ…』 「よくわかんないけど。なんかもういいや」 『え?』 「別れよ?今までありがと。」 そう言って一方的に電話を切った。 せめて最後まで気づいていない振りしてあげるね? そしたら、罪悪感もなくその女と楽しく付き合っていけるでしょう? これが今まで散々楽しんだ、私なりの最後の優しさ。 ――――――――――― その後、やっぱり優はその女と付き合い始めたらしい。 でもあたしと別れて2ヵ月後、その女とも別れたらしくあたしに連絡がきた でもね…もう捨てた玩具はいらないんだよ…他人の手垢がついた玩具なんて欲しくない、なんの魅力も感じない だからあたしから連絡を返すことはなかった。
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