2005年~夏~

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拓也は言動はちゃらいけどちゃんとしていた…とあたしは思っていた。 付き合って2ヵ月が経ち、何回か会って遊ぶうちに季節は8月で真夏になっていた そんなある日 「俺ら今日の夜からそっちの海行くから明日遊ぼ!」 という電話がきた ちょうど次の日は運良くバイトがなくて、あやと遊ぶ約束をしていた。 そして次の日、あやの家に行って拓也からの連絡を待っていたけど、とうとう連絡は来なかった 3日後、なぜか雅くんから連絡がきた 「あのさ…俺らが海行ったの知ってる?」 『うん』 「拓也さ~あの日捕まっちゃったんだよね…」 『なんで?』 「地元の奴っぽいのにからまれて「やめとけ」って言ってんのに拓也切れちゃってさ~喧嘩なって警察きた」 『…で?』 「俺らは何もないから昨日出てこれたんだけど、あいつ前歴とかあるからそのまま…」 『いつ出てくんの?』 「わかんない」 『そっか、ありがと』 そう言ってあたしは電話を切った。 そしてすぐにあやに電話をした 「てかさ、前クラブ行った時は言わなかったけど拓也くん目おかしくない?カラコンしてるからなかなかわかんないけど、完璧パキッてるよね…なんか食ってるでしょ」 確かにクラブではたまにおかしいし、バイトもしてないのに結構お金持ってる でも、まさか彼氏がそんなこと… 「親が金持ってるんだよね」と言われていたあたしはそれを信じていた
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