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「彼氏はいつ出てくんの?」
『わかんない』
「何したの?」
『保護監ついてて障害と恐喝』
「あらー(笑)」
『…今頃花火上がってるのかなぁ?』
「見たい?」
『いや…いい』
あたしの隣で花火を見上げて欲しいのは秀人ただ一人だから。
無言になったあたしを大樹は抱き寄せる
そしてそのままキスされた
『…ん?』
「え?(笑)」
『え?』
「だって彼女でしょ?(笑)」
『…うん』
「続きしていい?(笑)」
『H?』
「うん」
あたしはしばらく考えた
沈黙の中、大樹が口を開く
「うそーごめん、本気にしないで(笑)」
『いいよ』
それでたとえ1日でも1回でもあなたの一部があたしを求めてくれるのなら。
一瞬でもあたしが「秀人」から解き放たれるのなら。
大樹のなかの「秀人」が欲しいのに、「秀人」から解き放たれたい
あたしの思考回路は完璧に矛盾している。
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