──愛──

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─ホテルの一室 ベッドの上で天井を見つめながら 「そういえば…名前さ、会社以外では【夏希】って呼んでもいい?」 恥ずかしくて顔から火が出そうなくらいだけど、勇気を出して聞いてみる。 「うん。じゃあ俺も由奈って呼ぶ。」 良かった。やっと堂々とナツキって呼べるんだ。 夏希に寄り添いながら小さな声で 「夏希…」と呼んだ。 「ん?」夏希が答える。 「ううん、何でもない。」 心の中で 『アイシテルヨ』と続けた。 何度言っても足りないくらい── 『夏希、愛してるよ』
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