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彼が死んだ。
彼が死んだ。
彼が死んだ。
何度呼ぼうが叫ぼうが、
死体を蝋人形にして
毎日愛しげに撫でようが、黒魔術に身を捧げようが
彼は戻らない!!!
死ぬなんて。
そんな今の私に、
何の意欲も湧く筈はなく、会場を飛び出してきたまでは良いものの、
行く宛もなくフラフラと
さ迷うしか道はない。
嗚呼、こんな日に限って
天気が良い。
「あ…め…降れよ」
太陽を見詰めると、
目が痛く、右手を当てた。
一滴の涙が頬を伝った。
もう、どうしていいか
自分でもわからなかった。
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