こたい。

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世界の終わりのパッチワーク つぎはぎだらけの言葉たち 伝わる振動は どっかの硝子のまえで消えて   点滅した灰まみれの星と 海の底までようやく落ちて どろどろの瞳でうたいだす くちびるの英字     (あい が ないている)     いま が、ようやく独立 して 片言の言語がようやく伝わって     液晶画面が深夜二時を示す頃 待ち針はわたしのてをすり抜けて かわいいアップリケを そらに縫い付けた   わたし、わらった それは、きれいな黒     束の間の揺らめきが 酔い始める ぐらぐらする霧の中で わたしは確かに呼吸した   それだけ、   たったそれだけの イントロ      
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