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オレはそれを見たとたん言ってしまった。
「げ!へたくそ!」
ソフィーはオレを振り返りにらんだ。
「は…!!!」
オレは慌てて自分の口を押さえた。
『半魚人!!』
…と叫びそうだったのだ。
そのにらんだ目に見覚えがあった。
遭難した時に見た、上半身は人間で下半身が魚の妖怪だ!!!
オレは逃げるようにその場を走り去った。
なんで妖怪がなんで妖怪がなんで妖怪が…
あ!もしかして恩返しに来たのでは…
と、いい方に考えてみる。
…いや…
あの時…
!?
そうか、あの時助けてくれたのはソフィーだったんだ!!
オレが海の中で感じた引っ張られる感触…
あれ??待てよ…
だとしたらなんなんだ?
恩返しをしなければならないのはオレ達だ。
頭がこんがらがってくる。
もともと考えるのが苦手なオレは、ちゃんと勉強しておくんだった…
と関係ないことを後悔。
オレはさんざん考えた結果、一つの仮説を立てた。
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