真実

2/33
90人が本棚に入れています
本棚に追加
/57ページ
オレはそれを見たとたん言ってしまった。 「げ!へたくそ!」 ソフィーはオレを振り返りにらんだ。 「は…!!!」 オレは慌てて自分の口を押さえた。 『半魚人!!』 …と叫びそうだったのだ。 そのにらんだ目に見覚えがあった。 遭難した時に見た、上半身は人間で下半身が魚の妖怪だ!!! オレは逃げるようにその場を走り去った。 なんで妖怪がなんで妖怪がなんで妖怪が… あ!もしかして恩返しに来たのでは… と、いい方に考えてみる。 …いや… あの時… !? そうか、あの時助けてくれたのはソフィーだったんだ!! オレが海の中で感じた引っ張られる感触… あれ??待てよ… だとしたらなんなんだ? 恩返しをしなければならないのはオレ達だ。 頭がこんがらがってくる。 もともと考えるのが苦手なオレは、ちゃんと勉強しておくんだった… と関係ないことを後悔。 オレはさんざん考えた結果、一つの仮説を立てた。
/57ページ

最初のコメントを投稿しよう!