84人が本棚に入れています
本棚に追加
「おいっ!!田島!?」
俺は全力で走っていく田島を見つめながら叫んだ。今日の田島は変だ。どうしたんだ?
「たっ、田島くん…どう、し…たの、かな?!」
三橋もいきなり走って行った田島を心配しているようだ。
「俺、探し「田島くん、探して…くる、ね!」
(三橋が…田島を探しに…?)
俺はまさか三橋が言い出すとは思わなくて唖然としてしまった。だってあの三橋が…だ。誰も想像しないだろう…
「そうか、でもそろそろ次の授業も始まるからお前は…」
「うっうん、でもっ…田島、くん…が、心配だから…」
三橋はどうしても田島を探しにいく気だ。
「三橋」
「うひゃ!なっ、なな、に!?あっ、阿部君!!」
三橋は相当ビックリしたんだろう。始めの部分が裏声になっている。
「お前は次の授業は出ろ。花井が変わりに探すから」
阿部は俺が田島の事が好きって知ってんのか?(つか、バレた?)…田島がいきなり走って行った理由を阿部は知ってんのか…?
「花井、くん…田島くんは…多分部室だと…おっもうよ…」
「さっさと迎えに行ってやれ」
「よくわかんないけど、行ってらっしゃ~い」
俺は返事もせずに直行で田島が居る確率の高い部室に向かった。その時ちょうどチャイムがなる。阿部(水谷)と三橋はなんとか誤魔化してくれるだろう…
最初のコメントを投稿しよう!