ヤキモチ

3/4
前へ
/39ページ
次へ
「たまたま見っけたからさ~声かけたんだ!一緒に食わねぇ?」 「あぁ、いいよ。なぁ?」   花井は確かめるように阿部と水谷に聞く   「あぁ」 「良いよ~♪」 「やった!じゃあ、屋上行こうぜ!」   俺達は屋上に向かった。   ――――――――――――――   「おー!いい天気だな!」   今日は晴天だ。空が澄みきっていて綺麗だ。 それなのに…俺の心はくもりだ…。   「三橋と田島は焼きそばパンか?」   阿部は弁当のおかずを口に運びながら聞いてくる。   「焼きそばパンウマイんだぜ!なぁ、三橋♪」 「おっ、美味しい…よ!!」 「ふ~ん。まぁ、でもちゃんとしっかり食べろよ」   阿部は三橋が心配なんだろう。三橋の体調管理は気をつけている。   「おっ!!」   俺はたまたま花井が持っていた弁当に目がいく。卵焼きがおいしそうに花井の口に運ばれる。    ごくり…   俺はつい唾を飲んでしまった。   「花井ー!俺にも卵焼きちょーだい!!」 「なっ!?田島にはちゃんとあんだろ!?!?」 「だって花井ん家の卵焼きうまそうなんだもん!!」
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

84人が本棚に入れています
本棚に追加