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「たまたま見っけたからさ~声かけたんだ!一緒に食わねぇ?」
「あぁ、いいよ。なぁ?」
花井は確かめるように阿部と水谷に聞く
「あぁ」
「良いよ~♪」
「やった!じゃあ、屋上行こうぜ!」
俺達は屋上に向かった。
――――――――――――――
「おー!いい天気だな!」
今日は晴天だ。空が澄みきっていて綺麗だ。
それなのに…俺の心はくもりだ…。
「三橋と田島は焼きそばパンか?」
阿部は弁当のおかずを口に運びながら聞いてくる。
「焼きそばパンウマイんだぜ!なぁ、三橋♪」
「おっ、美味しい…よ!!」
「ふ~ん。まぁ、でもちゃんとしっかり食べろよ」
阿部は三橋が心配なんだろう。三橋の体調管理は気をつけている。
「おっ!!」
俺はたまたま花井が持っていた弁当に目がいく。卵焼きがおいしそうに花井の口に運ばれる。
ごくり…
俺はつい唾を飲んでしまった。
「花井ー!俺にも卵焼きちょーだい!!」
「なっ!?田島にはちゃんとあんだろ!?!?」
「だって花井ん家の卵焼きうまそうなんだもん!!」
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