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そんな会話を聞いていた良が、ニヤニヤしながら口を挟んで来た
『菜月ちゃん、昨日頑張ちゃった? 直人は調子が悪いんだと』
「お前なぁ……」
まだ、付き合って間もない彼女に、そういう事言うか? 本当にこいつは、それがなければもてるだろうに
俺は小さく、ため息をついた
菜月も、またいつもの事だと、良が言った事は半分無視して俺の体調を心配してくれた
『じゃあ、夕方にでもメールするね、今日は授業終わりでしょ? 休んだ方がいいよ』
そう言って、菜月は自分のマンションの方に歩いて行った
『じゃあ俺は、後でノート持っていくよ。その様子じゃ取ってなかったんだろ? 』
こういう所は、気が利くいい奴だった
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