日常

6/14
前へ
/186ページ
次へ
実は下心見え見え、と思われるのも嫌で菜月はまだ一度も部屋に呼んでなかった 『マジ? 彼女、ここに来るの初めて?……まあ、菜月ちゃんってガード堅そうだからな』 そう、今どきの女の子にしては珍しく純な感じの子だった、俺にするとそこがまた可愛かったりする 取り敢えず、二人きりじゃない事に安心したのか? 菜月も来る事になった 『そう言や隣の部屋、まだ空いてるんだな』 「えっ!? 1ヶ月ぐらい前に入って来たよ」 『電気メーター止まってたぜ』 そんな、はずはなかった 現に、昨日もラジオの音がしていた 「今どき、冷蔵庫もないのかな? 人が居る感じはあるよ、ラジオの音が毎日聞こえるし……」 『なんだ? それ、ラジオ?』
/186ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1658人が本棚に入れています
本棚に追加