02,転入生

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クラスに入ると担任が 紹介をしてくれた。 「イタリアに留学していた 獄寺 隼人くんと 小河原 千唄さんだ。」 あたしは愛想よくにっこりと笑った。 隼人はギロリと十代目候補である 沢田綱吉を睨み付けた。 すると、ずんずんと沢田綱吉に 近づいていき、ガンッと机を蹴った。 「隼人…」とあたしが、 静止を促すよう 声かけようとしたら、 沢田綱吉の隣に座っていた 女の子が、隼人の胸ぐらを 掴んでいた。 素晴らしい早業だった。 きっと、純江戸っ子なんだわ。 「お兄さん…、 人様の机蹴っといて謝らないってのは 筋違いってもんじゃないの…?」 沢田綱吉の隣の席の女の子は、 キッと隼人を睨み付けている。 「あぁ…?女だからって いい気になんなよ、ボケ…」 隼人は喧嘩を始めそうだった。 あたしは仕方なく二人のところに行き 「喧嘩すんなら、外にしなさい。 他人様に 迷惑かけるものじゃないわ」 にっこりと笑いながら言うと 隼人はあたしを睨んだ。
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