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「隼人…またダイナマイト、
全部水に突っ込んで使いものに
ならなくしちゃうよ…?」
あたし隼人に向かって
小さな声で言うと
よほどそれが嫌らしく、
女の子の手を乱暴に振り払い
チッと舌打ちをし、
空いている席に
ガタンと音を立てて座った。
あたしは、隼人に喧嘩を
売った女の子の後ろに
座ることになった。
その子はあたしが席につくなり
「さっきは止めてくれて
ありがとうね!
あたし、鈴町りんこ!よろしくねっ!」
愛想よくにっこりと笑って言う。
女の子は良いな、可愛いし。
「私は、小河原千唄よ。
よろしくね?」
あたしもにこっと笑いながら言う。
りんこは満面の笑みで片手を出し、握手を求めてきたので、あたしは握手をした。
「あたしはりんこって呼んでね!」
「じゃあ、あたしは千唄で」
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