02,転入生

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あたしとりんこは 意気投合し、昼休みを 一緒に過ごしていた。 「千唄さ、イタリアから 来たんだよね?」 「うん、そうだけど…?」 あたしのその答えを聞くと、 少し悩むように唸るりんこを 不思議に思いながら見た。 「イタリアの赤ちゃんってさ、 銃とか普通に持ってるの?」 「銃…?」 不思議に思いながら、首を傾げた。 そりゃ、こっち側の子供なら 持ってるだろうけど… (あたし、ナイフとお友達だったし) けど…銃か…。 ダイナマイトとかでも 遊んだなぁ…懐かしい…。 ん、ダイナマイト…? …何か、忘れてる…よう…な…? 「……あぁぁぁ!!!」 ガタンとあたしは無意識に 立ち上げると、 りんこはびっくりしていた。 「ど、どうしたの!?」 びっくりしたのか、目をぱちくりさせ、 あたしを見た。 「隼人を忘れてたわ!」 やばいっ!隼人が沢田綱吉に 勝つから見に来いって 訳分かんないこと言われてた。 「隼人って転入生の?」 「そうよ!りんこ、ちょっと 中庭あたりに案内して!」 あたしは急いで言うと、 りんこは走りながら、 中庭に案内してくれた。 そして其所に 広がっていたのは、 ダイナマイトで丸焦げにされた 上級生だった。
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