01,死ぬ気弾のせい

4/9

78人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「怒られたの、ツナのせいだよ!」 むっとした膨れっ面で あたしはツナを睨んだ。 「何言ってんだよ! お前が訳分かんないこと 言うから怒られたんだろ!」 「訳分かんないって何よ! いつも訳分かんないんだから 免疫つけなさいよ!」 「なんだよ、それ… てか、自分で言うことじゃ ないだろ…」 ツナは呆れたように あたしを見て言った。 あたしは、それが惨めで仕方なくて なんだかイライラがまた積もり 積もりに積もったイライラが、 爆発してプチンと切れてしまった。 「いいわよ! もう知らない!!ツナの馬鹿!!」 「ちょっ…りんこ!」 あたしは逃げるように走り出し、 あとの授業を受ける気が無くなり、 屋上に逃げ込んだ。
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

78人が本棚に入れています
本棚に追加