春といえば?

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「たーいちょ~!」 今日は仕事がほとんどなく執務室にあるソファに座ってのんびり茶をすすっているとバタバタと足音を立てて副官である松本が部屋に入ってきた。 「……なんだ。騒々しい」 「なんだ、じゃなくてお花見しましょお花見!!」 松本が何かを突然言い出すのは今に始まったことではない為、またかと半ば呆れ気味の表情を送る。 「花見?」 「そうです、お花見です!今日は暇なんですからこれからお花見しましょう!ね!」 「待て松本。いくら暇でも今は仕事中……ってもういねえ‥」 止めようと声をかけた時には既に仲間集めに部屋を出て行った後だった為、日番谷の呟きが一人残された部屋に残っただけだった。 「……花見か。今は桜が満開で綺麗だろうな」 開けっぱなしになっている戸から春の心地好い風が頬を掠める事にたまには悪くないとやや目を細めていた。  
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