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と、言うことは……
俺がこんな格好をすることになったのは……
兄ちゃんの所為だぁぁ!!!
由城はその場を立ち尽くした。
____キュピーン☆
「由が…俺に助けを求めてる」
車に乗ってしばらく静かにしていた誠司が突然口を開いた。
「多分違うと思うよ。」
相変わらず冷たい返事が返った。
京ちゃん、もうちょっと俺の話に乗ってよ…
「みんな!!!準備はいい?目標は学年1位目指すは総合1位よ!!!」
「「「オオオォォォ――!!」」」
さなの後にクラス一同が声を揃え一致団結した。
ただ、一人を除いては…
「萩沼と伊吹と可成はビラ配りね!!」
「「了解」」
「………りょぅかぃ…」
校舎に出るのかよ!!!
この…この格好で!!!
終わりだ…今日で終わる。
俺の人生が……
由城はフラフラと伊吹と可成に付いて行った。
すっごく見られてる////;
由城たちは他の出し物を準備している学年やクラスの皆の注目になった。
恥ずかしい……////
「うわーそっちは女装で来たかぁ~」
同学年の女子たちが近づいてきた。
「どうだ!!似合うだろ!!」
伊吹、どうしてお前はそんなに平気で見せびらかせるんだ?
由城は目立たないように伊吹の後ろに隠れたが、
「うっわ!!!萩沼くんの方が凄く似合ってる!!」
「写メ撮らせてぇ!!」
すぐにバレて女子に囲まれた。
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