“創立記念祭”

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「おーい!!もう始まるぞ!」 「えー」 「残念。萩沼くん、またあとで撮らせてね♪」 女子たちは元の場所に戻った。 絶  対  嫌  だ  !! 由城は心の中で叫んだ。 そして___ 『ただ今から創立30周年祭を開始します』 放送が学校内に流れた。 始まった……… 由城はゴクリと唾を飲んだ。 色んな意味で緊張してきた… あー…スゥスゥする… 由城の足元に冷たい風が流れた。 まぁ、兄ちゃんは来ないように言っといたから、一先ず安心だな。 そのころ、由城に黙ってきた誠司と京一は… 「駐車場確保成功!!」 「多分始まったばかりだからもうちょっとしてから行こう」 京一は車内から流れる音楽のボリュームをあげた。 「どうして?」 「……誠ちゃん、バカだね。人少ないときに行ったらすぐにバレるでしょ」 京一は呆れながら説明すると誠司は関心していた。 「さすが京ちゃん!!!」 「………と言う訳で、はい。これ」 京一は、誠司に縦長で丸いケースを渡した。 「……? サングラス?」 「それぐらいはやっといた方がいいよ。」 言われた通り、誠司はサングラスをかけた。 「似合う?」 「普通」
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