190人が本棚に入れています
本棚に追加
「おーい!!もう始まるぞ!」
「えー」
「残念。萩沼くん、またあとで撮らせてね♪」
女子たちは元の場所に戻った。
絶 対 嫌 だ !!
由城は心の中で叫んだ。
そして___
『ただ今から創立30周年祭を開始します』
放送が学校内に流れた。
始まった………
由城はゴクリと唾を飲んだ。
色んな意味で緊張してきた…
あー…スゥスゥする…
由城の足元に冷たい風が流れた。
まぁ、兄ちゃんは来ないように言っといたから、一先ず安心だな。
そのころ、由城に黙ってきた誠司と京一は…
「駐車場確保成功!!」
「多分始まったばかりだからもうちょっとしてから行こう」
京一は車内から流れる音楽のボリュームをあげた。
「どうして?」
「……誠ちゃん、バカだね。人少ないときに行ったらすぐにバレるでしょ」
京一は呆れながら説明すると誠司は関心していた。
「さすが京ちゃん!!!」
「………と言う訳で、はい。これ」
京一は、誠司に縦長で丸いケースを渡した。
「……? サングラス?」
「それぐらいはやっといた方がいいよ。」
言われた通り、誠司はサングラスをかけた。
「似合う?」
「普通」
最初のコメントを投稿しよう!