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由城たちは、4月の下旬に高校の30周年創立記念祭がある。
準備は二年と三年。
一年は来たばかりなので客になる。
由城たちのクラスでは客受けがいい《メイド喫茶》をすることに…
が、女子達はただのメイド喫茶じゃ物足りなく、男子にも着てもらうことに決定した。
候補したのは5人で、その中に由城も入っていた。
「後輩にこんな姿見られたら、俺部活いけないだろ!!」
「いいじゃない!!他の人も着るのだから!」
さっきからこのような言い合いが続いていた。
「萩沼くんお願い!!」
「一位になるには萩沼くんの力が必要なの!!」
この創立記念祭は、
一番売り上げが多かったクラスに豪華商品をプレゼントしてもらえる。
由城は女子に囲まれてお願いされた。
「む…無理だって」
男子ーー助けろーー;;
由城は男子達に視線を送ったが、
「無理」
「着ればいいじゃん」
「頑張れ」
嘘~~~~!!!!;;
結局………
「わ~!伊吹くん由城くん似合ってるよ♪」
「だろだろ!!」
「……………」
この世から消えたい(泣)
由城はメイド服を着ることになった。
兄ちゃんには絶対来ないようにって言おう……
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