“創立記念祭”

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「なー由ぃ!!創立祭のとき何出すの?」 「ゔ!!!」 帰ってきた由城は早速兄の 萩沼 誠司(ハギヌマ セイジ) に聞かれた。 「……秘密;」 目が泳いでいた。 「へぇ、楽しみだな~♪」 「…兄ちゃん、来なくていいよ」 「ふへ?」 誠司は首を傾げた。 「何で?」 「俺厨房だから、会えないよ。それに兄ちゃんも多分女子に…」 本当は来てほしかったけど、あんな格好をすることになったらなぁ… 「いいよ!!少しは休憩時間あるだろ?そのときに会えばいいじゃん♪女子は兄ちゃんがなんとかするよ」 「………だ…駄目!!!」 由城は大きな声で言ったので誠司は驚いた。 「とにかく来ちゃ駄目…;」 「………分かった…」 誠司はキョトンとしながら由城を見た。 ごめん兄ちゃん…… 「由?」 「あ、うん…兄ちゃん!!俺お腹空いた!!」 「あぁ、分かった。」 誠司はキッチンへ行った。 はぁ……由が来るなって… 仕方ない。 今回は仕事休まずに行くか… って なーんちゃって♪ 俺だって創立祭に行きたいんだ!! だから、由には黙って行こう!! 由が休憩しているときに驚かしに行こう!! 楽しみだなー!! 創立祭!! 誠司は鼻歌を歌いながら晩ご飯の準備をした。
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