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はぁ………
来てほしかったのにな…
まぁ、また文化祭もあることだしね
次の日、由城は部活に行くため着替えていた。
「萩沼先輩!」
後ろから呼ばれたので振り替えると
「多野岡か、どうした?」
今年から入学してきた一年生
多野岡 千晴(タノオカ チハル)
だった。
「安達みませんでしたか?」
「見てないけど…あ、鞄ならそこに」
由城が答えると沈黙になった。
あれ?;;
「………あっの野郎!!!また当番サボりやがってぇぇー!!」
ドカッ!!!!
千晴は安達の鞄を蹴り飛ばした。
「落ち着け多野岡;見つけたら俺がちゃんと言っといてやるから!!!;」
もう一発蹴ろうとする千晴を由城は必死で止めた。
「……………あ……すみません、俺…////;」
気が治まって、元に戻った千晴は、安達の鞄を戻した。
「…じゃ、俺先に行っときます」
「あぁ」
千晴は更衣室を出ていった。
「…………安達、いいぞ」
「………ぶはぁ!!!全くヒヤヒヤもんやで千晴は;いつか俺も殺されるわ」
ロッカーからどんっと大きな体を出してきたのは
同じく一年生の
安達 銀地(アダチ ギンジ)
だった。
「助かりましたわ先輩♪ありがとうございます」
銀地へらっとした笑顔でお礼を言った。
「全く……助けてって言ってきて何だと思ったら…俺はサボりに協力してしまったんだな…あとで多野岡に言おう」
「い゙!!?;」
銀地の目が大きく開いた。
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