“創立記念祭”

5/16
190人が本棚に入れています
本棚に追加
/31ページ
はぁ……… 来てほしかったのにな… まぁ、また文化祭もあることだしね 次の日、由城は部活に行くため着替えていた。 「萩沼先輩!」 後ろから呼ばれたので振り替えると 「多野岡か、どうした?」 今年から入学してきた一年生 多野岡 千晴(タノオカ チハル) だった。 「安達みませんでしたか?」 「見てないけど…あ、鞄ならそこに」 由城が答えると沈黙になった。 あれ?;; 「………あっの野郎!!!また当番サボりやがってぇぇー!!」 ドカッ!!!! 千晴は安達の鞄を蹴り飛ばした。 「落ち着け多野岡;見つけたら俺がちゃんと言っといてやるから!!!;」 もう一発蹴ろうとする千晴を由城は必死で止めた。 「……………あ……すみません、俺…////;」 気が治まって、元に戻った千晴は、安達の鞄を戻した。 「…じゃ、俺先に行っときます」 「あぁ」 千晴は更衣室を出ていった。 「…………安達、いいぞ」 「………ぶはぁ!!!全くヒヤヒヤもんやで千晴は;いつか俺も殺されるわ」 ロッカーからどんっと大きな体を出してきたのは 同じく一年生の 安達 銀地(アダチ ギンジ) だった。 「助かりましたわ先輩♪ありがとうございます」 銀地へらっとした笑顔でお礼を言った。 「全く……助けてって言ってきて何だと思ったら…俺はサボりに協力してしまったんだな…あとで多野岡に言おう」 「い゙!!?;」 銀地の目が大きく開いた。
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!