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「萩沼先輩は、創立祭に何出すのですか?」
「ぅ゙…!!」
部活終了後にのの花に聞かれて由城は冷や汗を流した。
「な…な…;」
「あ、先輩。俺も知りたいです。」
「一年には教えてくれへんからな~、何やるんですか?」
う…うぅ…
言えるかよ、メイド喫茶なんて…;
それに俺も女装するから見られたくないんだよなぁ…
「教えない;」
「え~先輩のケチ」
「じゃあ久住先輩に聞こうよ。」
「あ、久住せんぱーい」
千晴は遠くにいた可成を呼んだ。
うげ!!!;
まずい!!!
「どうしたの?多野岡くん」
「久住先輩、創立さ「創立祭の出し物何出すんですか~♪」
千晴の前に大きな体の銀地が出てきて千晴が隠れた。
「出し物?……え…と」
可成は銀地の後ろで青ざめて必死に首を振る由城をみた。
「ひ……秘密!!」
「そんな……けど何か許せる!!」
「残念だけど、その日までが楽しみになりました。」
楽しみ!!?
しないほうがいいよ!!
「私も! 先輩、私そろそろ帰ります!さようなら」
「千晴、俺らも帰りますか?」
「先輩、さようなら。」
千晴は銀地を無視して帰っていった。
銀地は千晴を追い掛けて帰った。
「もう嫌だ………創立祭休む…」
由城はしゃがんで落ち込んだ。
「由城くん、一緒に頑張ろうよ」
可成が背中を叩いて慰めた。
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