“創立記念祭”

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とうとうやってきた。 創立祭!!!! この日をどんなに待ちわびたことか!! 「……ちゃん…誠ちゃーん」 「ぉあ…何?京ちゃん」 誠司は由城にバレないようにするため、大学で一緒だった島江 京一(トウミ キョウイチ)の車に乗せてもらっていた。 「顔、ニヤついててウザイ。」 京一の冷たい一言に誠司の顔は暗くなった。 ……………ぐすん 「そんなことを平気で言えるなんて…京ちゃん最低だぁ」 「こんな気持ちをストレートに言えるの誠ちゃんぐらいだよ。」 それって……… 俺が怒らないから? 「京ちゃん、俺だって怒るときは怒るよ」 「そう言う意味じゃなくて、一番の友達だから素直な気持ちが言えるんだよ」 …………京ちゃん…… 「そうだよな!!!俺ら一番の友達だもんな!!!」 誠司は目を輝かせて京一を見ていた。 はぁ… やっぱり誠ちゃんはバカだ。 いい歳してこんな青臭いこと言う俺も俺だけど… 「今日は協力してあげるから、お昼奢ってね」 「OK!!!」 誠司は親指を立ててウインクした。 「キモ」 「京ちゃん、素直なのはうれしいけど素直すぎるのも逆に悲しいよ」
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