“創立記念祭”

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とうとう来てしまった… 創立祭!!! 由城は朝から顔を曇らせていた。 「萩沼ぁぁ!!!落ち込んでないで働きなさい!!桐!飾りズレてる!!」 開始前の準備でさなはカリカリしていた。 何でもうこの格好しなきゃいけないの? 由城や伊吹たちはすでにメイド服に着替えていた。 「由城くん、大丈夫だよ!すっごく似合ってる!!それに可愛いよ」 「………もぅ嫌……」 「可成!!フォローになってない!;」 「え?どうして?」 キョトンとする可成の顔に伊吹は力が抜けた。 「………男のプライドってやつだよ…」 後ろで男子たちが頷いていた。 「ゴラァァ!!!男子、働けぇー!!」 さなの頭には角、口には牙が生えていた。 「皆~、さなちん本当に怒ると学校壊れちゃう「桐、手を動かしなさい」 「すみません」 桐はさなのとてつもない殺気に背筋を伸ばした。 「萩沼さ、あのイケメンなお兄さん来るの?」 「………え;」 突然の伊吹の質問に女子一同は由城の方に振り向いた。 「今日は……無理だってさ…;」 あははと適当に笑ってその話を終わらそうとしたが、 「うそーー!!来ないの!?どうして?」 「せっかくメイド喫茶にしたのに!」 と女子が由城を囲み、攻め始めた。 ____!!!? な…このメイド喫茶、兄ちゃんの為に選んだの!!?;
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