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♪♪♪♪
携帯が鳴り、目を覚ました。
酷く頭が痛い、それに吐き気もする、二日酔いだ。
昨日の事は、何も覚えていない。
今までにも、記憶を無くす事は何度かあったが、それでも、ちゃんと布団で寝ている所は毎度の事ながら、自分でも感心する。
とりあえず、携帯を確認してみる。
同僚の山崎からだった。
まずは、水を飲んで、一服をしてから、かけ直そう。
一通り済ませ、電話をした。
山「はい、もしもし」
「ああ、山崎、電話何だった?」
山「何だったじゃないよ、お前凄い酔ってたからさ、ちゃんと帰れたか心配してたんだよ」
「心配って、男のお前に心配されるのもアレだな。 平気だよ、ちゃんと帰って来てたよ。」
山「それなら良いけど。お前、何かおっさんと飲みに行ってたけど、知り合いなのか?」
「は?」
山「は?って、お前、覚えてないの? まあ、ちゃんと帰れたんならいいけど、お前も、もう30こえてんだから結婚でもしろよ。」
「五月蝿いよ、お前は。頭痛いから切るよ。」
山「ああ、そっか。それじゃ明日、また会社でな。」
山崎との電話を切った。
それにしても、知らない【おじさん】て誰だ? 全くもって、思い出せない。
とりあえず、胃薬を買いに行く事にした。
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