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トン…っ
(……?)
衝撃が想像してたよりもずっと少なかった。その事を不審に思い、そっと目を開ける
「…!? おまっ…なにやって…!?」
少女が自分に抱きついていた
首のあたりに彼女の頭があり暖かい吐息がかかる
「ねぇ…京谷君…お願い…聞いてくれない?」
少し声が震えていた。よほど真剣なお願いなのだろう…と感じた俺は
「…なんだよ?俺に出来ることならやってやるぜ?」
と、言ってしまった…
それを聞いた少女は
「ホントに!?やった~♪……じゃあ、いただきま~す♪」
「へっ…?」
なんだかこの場に似つかわしくない言葉を聞いた気がした
次の瞬間
ガブッ…
(…っ!?)
首になにかが刺さる感触がした
(何だ!?噛みつかれた!?)
少女が俺の首に噛みついていた。
しかも噛みついただけではない
ゴクン…ゴクン
何かを飲んでいるような音がする
(もしかして…血!?)
吸われていくごとに体の力が抜けていくのを感じる…恐らく血を吸われている
しかも…
「あ痛たたたた!!」
…かなり痛い
「プハッ…あんたの血美味しい~♪」
一度俺の首から離れると嬉しそうに言った
「というわけで吸い尽くさせて貰うわよ~死んじゃうけどごめんねぇ~♪」
と軽く言う。
「ちょっとまて!!なんで死ぬまで吸うんだよ!」
ちょっとぐらいならいいが(いいのか?)死ぬまで吸われるとなると話は別だ
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