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「お前…あれぐらいで…」
「し、仕方ないじゃない!!今まで本気で抱きしめられた事なんて無かったんだから!!」
(ああ…なるほど)
「そりゃ…ああなるわな…」
まぁ当然の反応ではある
「まぁ…別にいやではなかったけど…」
ボソボソと小声で呟く
「ん?なんか言った?」
「な、なんでもない!」
慌てて手をブンブン振りながら後ずさりする
ゴンッ!
「あ痛っ!」
…下がりすぎて壁に頭を打った
(なんか…キャラ変わったな…)
いつもの傲慢さと冷静さは消え、オタオタキャラに変貌している
(あ、そうだ)
重要な事を忘れていた
「…後でおふくろの誤解を解きに行かなきゃな…」
「へ?なんで?」
「お前…わかんないのか?あの噂好きのおふくろに知れたら明後日には学校にまで広まってるぞ」
そうなれば俺がこの世からオサラバすることになる
「だから!なんで広まるとマズイのよ」
「俺の身のためだ」
「…わけわかんない」
モテているという自覚は無いのか?
「とにかく!今からおふくろにさっきのは違うって言ってこよう!」
「仕方ないわね…」
お前が原因だろ…
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