日常風の非日常

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…公園の吸血鬼がいた 「おまっ…!なにやってんだ!」 吸血鬼は窓のさんに乗りこちらを見て笑っている 「だってさ~あんたが携帯かなにかで誰かに私の事言わないか心配でさ~…というわけで今日から泊まるよこの家に♪」 …一瞬、言われた事が理解できなかった (というわけでってどういうわけだ!?) 「ダメだ!なんでお前みたいなのを泊めなきゃならないんだ!」 「なんでよ!ずっと監視しとかなきゃ意味無いじゃん!じゃっお休み~」 (だからその唐突な展開はなんだよ!?) 吸血鬼は遠慮のかけらも無く俺のベッドに潜り込んだ 「ちょっと待て!なんでお前が俺のベッドで寝るんだよ!」 「なによあんた!レディを床に寝かせるつもり!?信じらんない!」 (…お前がレディかどうかは議論の余地ありだがな) というかもっと気になる事がある 「お前家とか帰らなくていいのか?」 「家?そんなの無いわよ?大抵木の上で寝てるわ」 (…学校の教材費どうやって払ったんだろうか?) 素朴な疑問が浮かんだが、考えてみると宿無しというのは可哀想に思えた
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