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「ちっ…しゃあねえな1日だけだぞ?」
ああ…なんて甘いんだ俺…
「やったね♪じゃ遠慮なく!」
と嬉しそうに言うと吸血鬼はベッドの中で動かなくなった
(…? どうしたんだ?)
急に静かになったので覗きこむと
「すー…すー…」
穏やかな寝息が聞こえてきた
(もう寝てやがる…)
よほどベッドが気持ちいいのだろう嬉しそうに顔が緩みまくっている
「さて…俺も寝るか…」
クローゼットから予備の布団を取り出して床にひき、その中に潜り込む
(うう…春と言えど床は冷たいぜ…)
心の中で嘆きつつ目を閉じた
1時間後
(…寝れねぇ)
寝返りをうったりしてみたが、一向に寝つけない
(原因は…一つ)
隣のベッドですやすや寝ている吸血鬼のせいである
(いつ血を吸われるかわかんねぇし…それに…)
困ったことにその吸血鬼はとてつもなくカワイイのだ
(ちょっと性格悪いけどな…)
ムクリと起き上がり吸血鬼の寝相を観察する
「す~…すー…」
相変わらずよく寝ている
(ダメだ!変な気を起こしそうになる!早く寝よう…)
再び布団に潜り込み、目を閉じて眠りについた
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