プロローグ

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「ギクッ…!」 三谷が半歩下がる。 わかりやすい奴だ… 雑談をしている内に学校の靴箱に着く そして小さなロッカーのような靴箱を開けると… ドサッ…ドサドサッ… 何かが大量に落ちる 「お~お~初日からこれですか相変わらずおモテになりますねぇ」 三谷が冷やかしてくる そう、落ちたのはハートのシールを貼った手紙、つまりラブレターである。 「いくらメアド誰にも教えないからってこれはやりすぎだよなぁ」 三谷が今度は同情してくる。忙しい奴だ… そうなぜか俺は一般男子よりモテる。 バレンタインにチョコ紙袋2袋分なんてザラだし、こうして毎日靴箱にラブレターが靴が入らない位入っている 好意は嬉しいが、いくらなんでもこれは迷惑だ… なぜこんなにモテるのか自分では不思議でしょうがない…と三谷に言ってみた事がある。 その時の三谷の反応は 「お前…自分の家に鏡ある?」 という失礼極まりないものだった 「仕方ない…後で処理するか…」 俺は手紙を全部出し、手提げカバンから上靴を取りだし靴を履き替えて体育館へ向かった そこで新しいクラス発表があるのだ
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