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強烈なパンチを顔面に一発。
よろめき、立て直したところでまた一発。
そして、吹っ飛び、頭の下でずしゃりと砂の音がした。
気がついた時には青木の姿はなかった。
加持は視界一杯に広がる青い空を見上げ、鼻の奥がつんとした。
自分の目指したとこは霞んで見え…井の中の蛙…
そんなことすら浮かんだ。
桜井に挑んだように、青木にリベンジするのか?
こんなにあっさり負けたのは初めてだった。
圧倒的な差。
それを見せ付けられて…
強さに拘る理由まで…澄み切った空に溶けて吸い込まれそうだった。
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