敗退の記憶

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あー… 「くそっ…」 ここ数日、ついてない。 青木は携帯をあけ時間を見る。 まだ昼前…スロット店に入店してからまだ二時間足らず。 敗北ムード漂う流れにどうするかなと頭を巡らす。 店内はさほど人の動きがなく、いい台は無さそうだった。 学校行くか…。 途中、コンビニにより、読みたかった週刊誌を探すがどうやら朝で売り切れた様子。 はしごする気にもなれず、学校へ向かう。 ついてない… ポケットを探ればタバコが見当たらない。 まだあったはずのをスロット店に忘れてきたようだ。 「そーいや…あいつと会ってからスロット勝ててねーし…」 因縁つけられてぶっ飛ばした相手の顔を思い出す。 「あいつ…俺の運もってったんじゃねーの…」 名前は確か加持。 あんな勝手に人に喧嘩売るヤツだ。 タバコのひとつくらいぶんどってやってもいいだろう。
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