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薄暗い魔王城の玉座の間…
「コレは……どういうコトかな?
イスカ君」
一人の少年がにこやかに問うた
少年の周りには剣を向けた兵士
今まで自分の指示に従ってきた者たちに今、この少年軍師・キサは剣を向けられていた
しかしながら彼はそんなことは些細なコトだと言わんばかりの表情で微笑んだ
ただし、微笑んでいるくせに彼の纏うオーラはどす黒いモノだったが…
「天才と呼ばれた軍師様でもこの状況にはついていけないか?」
そんなキサを玉座から見下ろす一人の男…
「フッ…まさか。ついていけていないのは君たちだよ
僕に剣を向ける…その意味が分かっているのかな?イスカ君
…いや、魔王」
キサは鼻で笑いながら男を見上げた
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