魔王の裏切り

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そのキサの視線は鋭く、玉座から見下ろすイスカに妙な威圧感を感じさせた 「…僕を敵にまわすなんて愚行にはしったわけ…教えてくれるかな?」 質問形でありながら否と言わせない強さがその声には秘められていた イスカはゆっくりと口を開いた 「キサ…お前は優秀過ぎたんだ 今までお前は数々の策を弄し、俺を勝たせてきた しかし、このまま人間を制圧したら今度はお前の策に嵌るのは俺かもしれない お前が魔王の椅子を狙わないとは限らない 幸いここまでくればお前の力が無くとも簡単に制圧できる お前の役割はもう終わった。必要のない役者は舞台を降りていただこう」 イスカを見上げキサは思った …イスカ君とは長い付き合いだけど僕のコト全然分かってないよね… …僕は作戦参謀として裏で糸引いてる方が好きなのに(←その方がラク)
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