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「『能ある鷹は爪を隠す』
イスカ君…僕は優しいからね。今なら土下座と一生下僕の刑で許してあげるよ?」
球体がゆっくりと消え失せキサの姿が現れた
キサの放つ魔力に彼らの周りの空間がユラユラと歪んだ見えた
魔王である自分さえ凌ぐであろうキサの魔力にイスカは身震いした
凄まじい力だ…一介の軍師であるキサにコレほどの魔力があったとは…だが…
面白い…
イスカは口元を愉快そうに歪め立ち上がる
「面白い!俺と戦うか、キサ」
イスカはそう言って腰につけた剣を抜き切っ先をキサの顔に向けた
キサはヒドくつまらなそうにその姿を見つめた
「土下座…する気にはならないのだね?」
「愚問だ!」
「そう…なら、仕方ないね」
キサは両手を前に掲げ呪文を唱えることなく一瞬で魔術の構成を組んだ
「僕を怒らせた罪はしっかり償ってもらうよ?」
キサの顔に強気な色が浮かんだ
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