その偶然、的中

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  目的地、教室。       図書室から徒歩1分。       目的地、教室に到着。         クラスの人口は、元の4分の1くらいしか居なかった。     昼休みは皆あちこちに、移動するため人数減少は無理もない。     減少対象に季助も入っていた。     「仕方ないか……」     晴喜はとりあえず自分の席の椅子に座る。     それと同時に、図書室から教室の道のりまで、一緒にいた奈央も晴喜の隣の席にある、自分の席に着席する。       時刻は13時05分       「もう昼飯抜きでいっか……」       さすがに1人寂しく昼ごはんは、少々虚しさと切なさがある。     「携帯でもいじって時間を潰すか……」     昼休み終了時刻は13時25分。     さすがに20分もそれで時間を、潰しきれるかどうかは困難な話ではある。     晴喜は携帯を取り出そうと、ポケットに手を入れる。       すると……             「……お弁当、広げて」         「…………え?」     晴喜は突然声をかけられ、思わず取り出す動作を停止する。     無論、聞くまでもなく声主は……           奈央だった。    
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