アヤサ  面会

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 下獄して、三週間が経った。   面会に来てくれたのは、サトミさんのみ。下獄したばかりの私は面会は月に二回だからそう滅多に面会できないし仕方がないのだけど、手紙さえ来ないから孤立感。   タクは何しているんだろ……?タクの事なんかより、事件以来会っていない両親が気掛かりだ。   ニュースにもなった訳だし、両親だけではなく親戚にも、私の「虐待」「逮捕」は知れ渡っただろう。   私のせいで、お父さん、お母さんまで非難されたのかな?……イヤだな。  両親にも、謝りたい。   そして、顔を見たかった。  甘ったれている自分。娘に酷い事をしておきながら、両親に会いたいだなんて。   もう、呆れられちゃったかな?   見捨てられちゃったかな?   そうだとしても、当然だよね。だって、私は両親が可愛がってくれたミクを、初孫を虐待して命の危機にさらしたのだから。   この事件を聞いて、お父さんも、お母さんも悲しんだよね?……やっぱり泣いたかな?泣いただろうな。   私は子供の時、両親に充分に愛されていたのに、私は子供を愛せなかった。   お父さん、お母さんみたいに出来なかった。  ごめんね。   こんな娘でごめんね。   御免なさい。   呆れられても、親子の縁を切られても、仕方がない、当然だと受け入れるよ。   でも、せめて最後に……「御免なさい」と謝らせて。   それが私の、両親への「甘え」。
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