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何となく気まずい雰囲気になった。
私は、何も言えなくなった。
トモヤも黙ってしまう。
食事中はテレビを点けないようにしているから、この部屋は無音状態。
全く音が無いってわけじゃないんだけど、こう気まずい空気だと何か雑音でいいから音が欲しくなる。
静寂は気まずさに拍車を掛けるし。
かといってテレビを点けるのもわざと臭くて出来ないのよね……。
目の前のカレーだって、とても喉を通せる状態じゃない……。だから手も付けれず、俯いたまま……トモヤの顔が、見えない。
私は、何か間違えていたのかな?
もうミクちゃんに関わったらいけない?
ううん!それは出来ない。
だって私は、ミクちゃんに「また来るから」と約束した。
また来ても良いか聞いた時、頷いてくれた。
だから、あの約束は破りたくない。
もし、約束を破り会わなければ、ミクちゃんを又傷付けるだろう。
そんなのは、嫌。
そう考えていると、突然携帯電話が鳴り出し静かになっていた部屋に響いた。
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