温もりを、もう一度…。

サトミ 私に出来ること

　嘘でしょ？だってアヤサさん、後悔してたでしょ？反省したんでしょ？ 償うんでしょ？

「そんなっ……何故！？」

『今度面会に行く時……ちゃんと話して説得させるつもりだけど……。
　もしかしたらね、アヤサ、気を使ってしまったのかも……。ミクが退院しても、ウチじゃあ充分に看てあげられないし、かといって頼れる親戚もいないから……。それで養子とか言ったのかもしれない……。

　ごめんなさいね、こんな恥ずかしい話、本来はサトミさんに話す事ではないのに……。

　でも、サトミさんは、本当にミクの事を気にかけてくれて、よく看てくれたから……話さなきゃって……』

「そう、ですか……」

　養子？反対よ！ミクちゃんは母親の愛が必要なのよ！

　でも……私がそんな事言える立場か分からない。
　そう、他人の家庭に口出ししてはいけない……。

　……でも……。