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朝食を終えると、私はタクに話した。
「ねぇ…。生活の為働かなきゃいけないわよ…。これからどうするの?」
「何?俺に働けと言うの?」
「働かなきゃいけないのよ…。私が働いてもいいわ」
するとタクは鼻で笑った。馬鹿にした笑い。
「馬鹿だなぁ。んなもん親父から貰えばいいじゃんっ!」
タクはまだ親を頼る気なの?今更ながら呆れる。
「タクが働く気が無いなら私だけでも働こうと思うの」
「あぁ勝手にすれば」
「…じゃあその間、ミクの世話頼むわね」
するとタクは不満というか、苛立った表情を私に向けた。
「何で俺がミクを見なきゃいけねーんだよ。託児所に預ければいいだろ!」
仕事する気も無ければ育児する気も無いのね。
変わらないタク。
私はガッカリしながら朝食の食器を洗った。
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