アヤサ  新住居

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「ぁりがとぅ…ござぃま……」  泣きながら小さな声で礼を言うミク。 「声が小さいっ!」  私の怒りは止まらない。 「あの…お礼なんていいから、ねっ!」  サトミさんが見兼ねてそう言うと、ミクの頭を撫でる。  私は苛立った。 「口出ししないでくださいっ!躾なのよっ!」  サトミさんは悲しそうな顔になった。 「ごめんなさい、何も知らないで口出しして…。育児は躾大変よね」  謝ってくれたサトミさん。その言葉で私の怒りは治まった。 「いいえ…私こそ、此処で怒鳴ったりなんかして、見苦しいもの見せてごめんなさい……」  私も素直に謝る。サトミさんの部屋で怒鳴ったりなんかしたら迷惑よね。 「ううん、気にしないで。ミクちゃんまだ小さいから育児大変だろうけど応援するから。何時でも来てね、ミクちゃんも」  サトミさんは優しい笑顔で言ってくれた。
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