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予め持参していた懐中電灯をリュックサックから取り出し、電気を点ける。すると、目の前に2階へと続く階段があった。
「……行くぞ」
と、よっちゃんが言う。静かに二人は頷くと、足を館内に踏み入れ、階段に向かった。
階段は、1階のフロアのほぼ中央から吹き出しになった2階へと続いていた。
中は思っていたよりも足場が良く、床は綺麗だった。まるで、毎日誰かが掃除に来ているような綺麗さだった。
2階に上がると、左右に廊下が別れていた。その廊下に添って、いくつかの部屋がある。
一行は、《201》と書かれた部屋に入った。その部屋は、奥行きが広く、床は1階のフロアとは違い割れた家具の木片や、窓ガラスの破片が散乱していた。
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