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ぎいいいいっ、と古ぼけた音を奏でながら、古い扉が開いた。中は、先ほどの《201》と殆んど同じ広さだった。中央に大きな――約180センチぐらいだろうか――テーブルがあり、周りには動いていない電子機器が置いてあった。
「おい……あのテーブルの上……」
震えながら、よっちゃんが言った。恐る恐る友春はテーブルの上を見る。
そこには、目をカッと開き、腹の辺りが開かれて横たわっている人間がいた。
一瞬、三人は固まった。そしてお互いの顔を見合わした。
「う…ウワワワワワーッ」
三人は、大声を上げて逃げ去った。友春は、逃げるだけでなく、階段を降りる前に一度だけ後ろを振り向いた。すると、ぎいいいいっ、とまた扉が閉まった。
その後、三人は警察に連絡をした。だが、警察が到着した時にはその死体は消えていた。
その事件の真相は、未だ謎のままである(本当に事件はあったのかを含めて)――。
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