第一章

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「好きです。付き合ってください!!」 突然言われたこの一言。 俺、古野渚はパニックになっていた。 「えっ、俺?」 目の前にいる女の子は学校内で有名な春野すみれさんだ。 ルックス良いのはもちろんのこと、校内順位でトップの頭脳を持つ彼女。 時々笑う彼女の笑顔が「天使の微笑み」と周りで囁かれ、学校の中のファンクラブが、この前500人突破したと言われていた。 そんな雲の上の存在、彼女からの告白だった。俺は罰ゲームかなと周りを見渡して誰もいないのを確認した。 「返事は?」 「………」 「古野くん?」 「はい!なんでしょう」 ビクッと体が反応する。緊張して声を出したせいか裏声に変わり体は震えた。  「返事聞かせてくれないかな?」 「ちょっと考えさせてください……」 そもそも何で彼女に呼ばれたかを振り返ってみた。
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