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「好きです。付き合ってください!!」
突然言われたこの一言。
俺、古野渚はパニックになっていた。
「えっ、俺?」
目の前にいる女の子は学校内で有名な春野すみれさんだ。
ルックス良いのはもちろんのこと、校内順位でトップの頭脳を持つ彼女。
時々笑う彼女の笑顔が「天使の微笑み」と周りで囁かれ、学校の中のファンクラブが、この前500人突破したと言われていた。
そんな雲の上の存在、彼女からの告白だった。俺は罰ゲームかなと周りを見渡して誰もいないのを確認した。
「返事は?」
「………」
「古野くん?」
「はい!なんでしょう」
ビクッと体が反応する。緊張して声を出したせいか裏声に変わり体は震えた。
「返事聞かせてくれないかな?」
「ちょっと考えさせてください……」
そもそも何で彼女に呼ばれたかを振り返ってみた。
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